社長挨拶
まずは社員が幸せであること
お客様より社員が大事というと誤解を招くかもしれません。しかし、人を幸せにするにはまず自分たちが幸せであることが不可欠であり、お客様が幸せになって頂くためには、まず社員が幸せであることこそが大切だと考えています。さて、社長としての私の大事な仕事の一つは、問題を解決すること。社員が失敗したり、クレームを頂いたりするのは、教育不足をはじめ、社内のどこかに問題があるからです。こういった社内の問題を早急に解決することが大切です。また、解決するのは社内の問題だけではありません。お客様の問題を解決することも私たちの大切な仕事です。私自身、社長は営業マンの応援団長であるという考えの下、営業担当者に同行してお取引先を訪問する機会も少なくありません。現場を見るからこそ営業マンのサポートができ、現場に出てお客様のお困りごとを感じ取るからこそ、当社の未来を創造するためのヒントを見つけ出すことができるのです。もう一つ挙げておきたいのは、社員が働きやすい環境を整えること。今まで誰も経験したことがない人口減少の時代、人時生産性を高めなければ企業が生き残ることは難しいでしょう。そうした考えの下、弊社では社員が働きやすい環境作りに努めてきました。社員一人ひとりの適性を見極めた上で配属を決めたり、業務効率化を図るための設備投資を行ったりなどです。その結果、人時生産性は高まって来ていると思いますし、実際多くの社員が残業ゼロで退社し、残業が多い一部の営業職でさえ月10時間未満の残業で収まっています。また、退職者が少ないという点も、これまでの環境整備の取り組みの成果と言っていいのかもしれません。更に環境作りの一環として数年前には一人ひとりの成長が実感できる「評価シート」を導入しました。評価シートは、社員の皆さんがどう努力すれば良いのかを見える化した制度で、努力が成果に、成果が評価に、そして評価が給与に繋がる仕組みとなっています。社内では「一緒に仕事ができてよかった」とお互いが言えるような環境を作り、社外では「やっぱりブンシジャパンさんが良いね」と言って頂ける関係を作る。社員を大事にすることが、ひいてはお客様を大切にするという信念に基づき、業務を支援するための基幹システム、評価制度、効率化を念頭に置いた教育など、これから入社して頂く皆さんにも幸せを感じて頂ける環境作りを目指して参ります。
お客様の「困った!」を解決することで事業領域を拡大
文具と紙を取り扱う商社として事業をスタートし、その文字通り「ブンシ=文紙」という社名を持つ当社ではありますが、私たちは創業から60年をかけ、「すべてはお客様のお困りごと解決のために」というスローガンのもとで積極的に事業領域を拡大してきました。とはいえ、これはお客様の「困った!」に対して、何でも対応するという意味ではありません。それでは、ただの便利屋、何でも屋になってしまいます。お客様のわがままを受け入れるのではなく、お客様の「困った!」を新しいビジネスのヒントとして捉え、それが「未来標準」にマッチすると判断した時に、お客様と一緒に新たな開発へと足を踏み出すというのが、私たちの一貫したスタイル。現在、大手コンビニベンダーや食品スーパーチェーンのセントラルキッチンなどに導入されているベルト除菌クリーナー『アンベル』は、こうした取り組みから生まれた製品。また、食品業界以外からも大きな注目を集めているクラウド版・マニュアル作成閲覧システム『マイスタイローハ』も、お客様の声から生まれた新しいサービスのひとつです。
社員たちが自ら「未来標準」をつくり上げる会社へ!
私たちが考える「未来標準」とは、これから先の未来で当たり前のように使われる製品やサービスのこと。それが「未来標準」になる可能性があるかどうかが、新製品を開発する際、新規事業を立ち上げる際の判断基準になります。これまでは、私が中心となって新しい製品・サービスの企画・開発をしてきましたが、これからは社員たちが主体となり、お客様の「困った!」から「未来標準」を見つけていく会社にしていかなければなりません。そのため、私が求めているのは、失敗を恐れず新しいことにチャレンジできる方。新しい挑戦が常に成功するなんて言うことは、まずあり得ません。話はとても簡単で、仮に10%の確率で成功するなら10回チャレンジすればいいんです。何回か失敗したからと言って諦めてしまうようでは、成功は望めません。そのため、私の目標は誰もが新しいアイデアへと挑戦し、失敗を積み重ねられる自由な企業風土を醸成させること。それが、企業としてのさらなる進化につながると考えています。
株式会社ブンシジャパン
代表取締役社長 藤村 周介
代表取締役社長 藤村 周介